これ読んでびっくりしたんだけど、じゃあ将来人類が宇宙に旅立って500万年経ったら、宇宙に行った人類と地球に残った人類は子を成せないってことか。
1.2万年前に絶滅するまで本州にヒグマが生息していた事は明らかになっており、ツキノワグマと生息域が被っていたにもかかわらず現存するツキノワグマにはヒグマ由来の遺伝子が一切確認されていない時点で生殖隔離が成立している事は明らかです。
今の遺伝子解析技術では、数百世代前に一度交雑が起きてもそれを検出する事が可能です。
また、北大、京大他の多くの研究機関は近年駆除された何百何千という熊の遺伝子解析しており、その中にはF1どころかヒグマ由来の遺伝子を持つ物は1個体も存在しません。あなた方が「交雑種では?」と言われている個体もその中に含まれています。
更に、かつて中国、ロシアでツキノワグマとヒグマの強制交配実験を行ったケースがありますが、受胎する事はあっても多くは死産で、生存した物も数ヶ月以内に死亡しており自然交配によるF1の生存と成体への成長は有り得ないとされています。
そもそも熊に限らず食肉目の種間交雑はその遺伝的距離で可否がほぼ確定しており、ツキノワグマとヒグマの約500万年という分岐年代推定は「ほぼ不可能」というものであって、大型猫科の人工交雑種の300-350万年という分岐年代推定を遙かに超えるものです。
ちなみにハイブリッド説で持ち出されがちなホッキョクグマとグリズリーですが、これらは僅か50万年と普通の交雑して中間雑種が発生しますから、ツキノワグマとヒグマのハイブリッド説の傍証にはなりません。
これらは「無い事を証明」はしていませんが、「ある事」を全く証明できていないハイブリッド説とは比較にならない科学的信頼性と高いエビデンスレベルを持ちます。
「なんか皮の見た感じが凄く似てる」などというのは何のエビデンスにもなりません。
ハイブリッド説を提唱するなら、それを証明する遺伝子解析データを持ってきてください。